西興部村総合計画できました
この2年間、西興部村の総合計画策定支援を受託実施させていただいておりました。地方創生総合戦略もお手伝いさせていただきましたが、総合計画策定の道のりは長かった。。無事に印刷まで完了しまして、村民や役場の皆さまには厚く御礼申し上げます。
総合計画の策定はもう義務ではなくなりましたが、殆どの自治体が行政運営の最上位計画として策定し、運用しています。
計画期間は8年間や10年間、12年間という自治体もあります。いずれにせよ長期計画です。
行政がこの先数年間でやろうとすることを網羅的に記載しているため、またその経緯となる社会情勢や住民意向まで記載しているので、当然ながら分量が多くなります。なので多くの自治体では住民向けにダイジェスト版もつくっています。
ローリングする機会はあるにせよ、総合計画は自治体の大きな方向性を定め、殆どの場合が議会による議決も得るものです。行政職員にとっては気の重たい計画づくりです(ちゃんとやれば楽しいですが…)。数年に一度しか経験しない大きな作業ですし、目の前の事務事業に日々追われながら将来を見通して計画を立てるというのは、なかなか難しいです。未経験の職員さんも多いです。
近年は住民参加を強く意識して、ビジョンづくりや施策のネタ出し等もワークショップをしながら住民意見の吸い上げと合意形成を図りながら実施することが増えてきました。
いろいろアイディアが発散するうちは楽しいのですが、まとめあげていく作業はなかなか大変だったり、言ったはずの意見があまり盛り込まれていないとかえって住民の方のフラストレーションが溜まったりもします。
住民意見をしっかり吸い上げて政策に盛り込むことも、そう簡単ではないものです。住民アンケートには本当に耳の痛い意見も多く書かれていますし。。。
総合計画の策定は、どんなに予定をしっかり立てていても、なぜかいつも時間が足りなくなります。庁舎内の議論でも、住民との議論でも、です。策定している2年くらいの間に大きな社会情勢の変化が起こることもあります。
限られた策定期日までに対話の頻度を最大限に増やしつつ、どこかでラインを決めて策定し、あとは実行段階で対話を続け、計画を生きたものにする(変化・変更も恐れない)ことが大切です。
本当に重要なのは、計画に記載されていようがいまいが、必要とされる一つ一つの取組みを実行して、暮らしの質を確実に上げていくことです。
センターでは、さまざまな自治体の総合計画や総合戦略の策定のお手伝いもさせていただいておりますが、実行面に重きを置いてサポートさせていただいてます。職員の皆さんに向けた政策立案研修も承っておりますので、ぜひお気軽にお声がけくださいませ。
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